防塵・防水性能の見方を解説|IPコードとお風呂で使える防水の健康器具とスマホ

あなたが購入した健康器具が、どこまで水に濡れてもいいのか知っているでしょうか?

健康器具やボディケア製品などに、「IPX7」であったり、「IP68」といった数字を目にしたことがあると思います。

この「IPX7」や「IP68」といった数字はIPコードといい、防塵や防水に対する性能が記されています。

もしIPコードを間違って認識していると、せっかく購入した健康器具やボディケア製品を壊してしまうかもしれません。

そこで、健康器具やボディケア製品をどこまで水に濡らしても良いのか、IPコードの一覧表を用意しました。

ぜひIPコードを確認して、健康器具やボディケア製品を安全に使えるようにしましょう。

  • IPコードって何?

・一般的に防塵・防水に対する性能を表している

目次

IPコード一覧

IPコードは、危険な箇所への接近および外来固形物への保護(防塵)水の浸入(防水)に対する性能が表されています。

IPコードについて、危険な箇所への接近および防塵のみ防水のみ危険な箇所への接近および防塵と防水の3つのパターンで見ていきましょう。

IPコード(危険な箇所への接近および防塵のみ)

危険な箇所への接近および外来固形物への保護(防塵)のみのIPコードは、「IP3X」や「IP6X」のように表記されます。

なお、スマホなどの電子機器において、防塵性能として表されることが一般的です。

IPコード= IP + 数字(接近および防塵) + X

スクロールできます
保護等級IPコードイメージ危険な箇所への接近外来固形物への保護(防塵)
0IP0X保護なし保護なし
1IP1X手が入らないの接近に対して保護
(鋼球 直径50mm)
直径50mm以上の固形物が侵入しない
2IP2X指が入らないの接近に対して保護
(関節付試験指 直径12mm 長さ80mm)
直径12.5mm以上の固形物が侵入しない
3IP3X細い棒が入らない工具の接近に対して保護
(試験棒 直径2.5mm 長さ100mm)
直径2.5mm以上の固形物が侵入しない
4IP4Xワイヤーが入らない針金の接近に対して保護
(針金 直径1.0mm 長さ100mm)
直径1.0mm以上の固形物が侵入しない
5IP5X粉っぽくても大丈夫同上粉塵の侵入を完全に防止できないが、正常な動作を阻害しない
6IP6X地上ならどこでも同上完全に粉塵が侵入しない

保護等級が上がるほど、危険な箇所への接近および防塵性能は向上します。

スマホのように屋外で使用する電子機器などは、粉塵に耐えられるように「IP6X」の防塵性能を有しています。

「IP6X」であれば、水に濡れない環境において、たいていの場所で使用することができます。

しかし、電子機器本体が破損しているなど、粉塵が入りこむ可能性がある場合は、粉っぽいところに持っていくのはやめておきましょう。

  • 危険な箇所への接近および防塵について

・「IP6X」の性能があると安心

IPコード(防水のみ)

防水のみのIPコードは、「IPX4」や「IPX8」のように表記されます。

スマホの防水性能として、よく見るPIコードになります。

IPコード= IP + X + 数字(防水)

スクロールできます
保護等級IPコードイメージ水の浸入(防水)
0IPX0水ダメ絶対保護なし
1IPX1濡らしたくない鉛直に落下する水滴の影響を受けない
2IPX2濡れてもいいかな鉛直から15度以内の角度で落下する水滴の影響を受けない
3IPX3濡れて良し鉛直から60度以内の角度で落下する水滴の影響を受けない
4IPX4雨でも良しいかなる方向の水の飛沫の影響をうけない
5IPX5豪雨でも良しいかなる方向の水の直接噴流の影響をうけない
6IPX6お風呂で使いたくないいかなる方向の水の強い直接噴流の影響をうけない
7IPX7お風呂で使える規程の圧力、時間で水中に浸水しても内部に浸水しない
(水深1mに30分間水没させても問題なし)
8IPX8メーカーに聞いてねIPX7より厳しい条件において内部に浸水しない
(メーカーとの取り決めによる)

保護等級が上がるほど、防水性能は向上します。

お風呂で使用するのであれば、「IPX7」の性能は欲しいです。

「IPX7」であれば、一時的にお湯に水没させても大丈夫なので、安心してお風呂で使用できます。

しかし、経年劣化によって本来の防水性能が発揮できない場合があるので、過度な期待はしないようにしましょう。

可能な限り、電子機器は水に濡らさないことが重要です。

  • 防水について

・お風呂で使用するのであれば「IPX7」は必要

・防水性能があっても電子機器はできるだけ水に濡らさない方が良い

IPコード(危険な箇所への接近および防塵と防水)

防塵と防水の両方の性能がある場合、「IP34」や「IP68」のように表記されます。

すでに説明しましたが、危険箇所への接近および防塵の保護等級は0~6、防水の保護等級は0~8になります。

IPコード= IP + 数字(接近および防塵) + 数字(防水)

スクロールできます
X
(接近と防塵省略)
0
(接近と防塵)
1
(接近と防塵)
2
(接近と防塵)
3
(接近と防塵)
4
(接近と防塵)
5
(接近と防塵)
6
(接近と防塵)
X
(防水省略)
IP0X
(-)
IP1X
(手が入らない)
IP2X
(指が入らない)
IP3X
(細い棒が入らない)
IP4X
(ワイヤーが入らない)
IP5X
(粉っぽくても大丈夫)
IP6X
(地上ならどこでも)
0
(防水)
IPX0
(水ダメ絶対)
IP00IP10IP20IP30IP40IP50IP60
1
(防水)
IPX1
(濡らしたくない)
IP11IP21IP31IP41IP51
2
(防水)
IPX2
(濡れてもいいかな)
IP12IP22IP32IP42IP52
3
(防水)
IPX3
(濡れて良し)
IP23IP33IP43IP53
4
(防水)
IPX4
(雨でも良し)
IP34IP44IP54IP64
(屋外で使用可)
5
(防水)
IPX5
(豪雨でも良し)
IP55IP65
(屋外で使用可)
6
(防水)
IPX6
(お風呂で使いたくない)
IP66
(屋外で使用可)
7
(防水)
IPX7
(お風呂で使える)
IP67
(屋外・水中で使用可)
8
(防水)
IPX8
(メーカーに聞いてね)
IP68
(屋外・水中で使用可)

屋外で使用するのであれば、最低でも「IP64」以上の防塵・防水性能が欲しいです。

「IP66」までは雨が降っても屋外で使用できますが、水中で使用することができません。

また、水没しても良いことを想定すると「IP67」以上の防塵・防水性能があることが望ましいです。

  • 防塵・防水について

・「IP66」までは屋外で雨に打たれても問題ないが水中での使用は不可

・「IP67」以上の防塵・防水性能があると安心

IPコードとは

IP(International Protection)コードは、IEC(International Electrotechnical Commission:国際電気標準会議)の規定の1つです。

IEC(国際電気標準会議)は、電気・電子技術の国際規格を作成する国際標準機関です。

日本では、IEC(国際電気標準会議)の「エンクロージャーによる国際保護等級(IPコード)[IEC60529]」を基に、JIS(日本産業規格)の「電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)[JIS C 0920]」が改定されました。

IPコードは、電気機械器具における、危険な箇所への接近および外部からの外来固形物(粉塵 等)、水の浸入に対する保護の等級を定めたものになります。

つまり、IEC(国際電気標準会議)の規定を基に、IPコードが定まってることになります。

  • IPコードとは

・IEC(国際電気標準会議)の規定の1つ

・電気機械器具における、危険な箇所への接近および外部からの外来固形物(粉塵等)、水の浸入に対する保護の等級を定めたもの

IPコードの見方

IPコードは、次の文字列で表されます。

IPコード = IP + 第一特性数字 + 第二特性数字 + 付加特性文字 + 補助文字

IPコード = IP + Xまたは0~6(接近および防塵) + Xまたは0~8(防水) + A,B,C,D + H,M,S,W

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第一特性数字危険な箇所への接近外来固形物への保護(防塵)
X保護している可能性がある保護している可能性がある
0保護なし保護なし
1の接近に対して保護
(鋼球 直径50mm)
直径50mm以上の固形物が侵入しない
2の接近に対して保護
(関節付試験指 直径12mm 長さ80mm)
直径12.5mm以上の固形物が侵入しない
3工具の接近に対して保護
(試験棒 直径2.5mm 長さ100mm)
直径2.5mm以上の固形物が侵入しない
4針金の接近に対して保護
(針金 直径1.0mm 長さ100mm)
直径1.0mm以上の固形物が侵入しない
5同上粉塵の侵入を完全に防止できないが、正常な動作を阻害しない
6同上完全に粉塵が侵入しない
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第二特性数字水の浸入(防水)
X保護している可能性がある
0保護なし
1鉛直に落下する水滴の影響を受けない
2鉛直から15度以内の角度で落下する水滴の影響を受けない
3鉛直から60度以内の角度で落下する水滴の影響を受けない
4いかなる方向の水の飛沫の影響をうけない
5いかなる方向の水の直接噴流の影響をうけない
6いかなる方向の水の強い直接噴流の影響をうけない
7規程の圧力、時間で水中に浸水しても内部に浸水しない
(水深1mに30分間水没させても問題なし)
8IPX7より厳しい条件において内部に浸水しない
(メーカーとの取り決めによる)
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付加特性文字意味
A拳が入らない
(鋼球 直径50mm)
B指が入らない
(関節付試験指 直径12mm 長さ80mm)
C工具が入らない
(試験棒 直径2.5mm 長さ100mm)
D針金が入らない
(試験棒 直径1.0mm 長さ100mm)
使用条件:(1) 第一特性数字より上位の保護、(2)第一特性数字がX(危険な箇所の接近に対する保護のみ)
スクロールできます
補助文字意味
H高圧機器
M水の試験中作動
S水の試験中停止
W気象条件

第一特性数字と第二特性数字における「X」は、あくまで保護等級を省略しているだけであり、何かしらの保護をしている可能性があります。

本当に保護が無い場合は、「IP0X」や「IPX0」のように、第一特性数字と第二特性数字が「0」になります。

例として、「IP34DS」を考えます。

  • 第一特性文字 3:直径2.5mm以上の工具の接近および直径2.5mm以上の外来固形物の侵入に対して保護されている
  • 第二特性文字 4:いかなる方向の水の飛沫に対して保護されている
  • 付加特性文字 D:直径1.0mmの針金の接近に対して保護されている
  • 補助文字 S:可動部分(ローター等)を停止させた状態における水の浸入による影響を試験に適合

このように、IPコードによって電気機械器具の保護レベルが表されています。

スマホの防水・防塵性能

スマホの場合、以下の表記になっていることがあります。

「IPX5」「IPX8」相当の防水性能を有し、「IP6X」相当の防塵性能を有している。

つまり、「IP65」および「IP68」相当の防水・防塵性能を有していることになります。

「IPX5」「IPX8」の2つを表記している理由には、直接噴流による「IPX5」と水没による「IPX8」に対応していることを表しています。

直接噴流と水没ではスマホが受ける影響が異なるため、2つの方法で試験した結果として、「IPX5」「IPX8」と記載されています。

なお、防水性能の「IPX8」はメーカーの取り決めによって決まるため、メーカーのホームページにどのような試験方法で評価したのか、確認してみてください。

スクロールできます
保護IPコード性能
防水IPX5いかなる方向の水の直接噴流の影響をうけない
防水IPX8IPX7より厳しい条件において内部に浸水しない
(メーカーとの取り決めによる)
防塵IP6X完全に粉塵が侵入しない
※IPX7:規程の圧力、時間で一時的に水中に浸水しても内部に浸水しない(水深1mに30分間水没させても問題なし)

おわりに

IPコードによって、電気機械器具がどのような防塵・防水性能を有しているのか、確認することができたでしょうか。

健康器具やボディケア製品には、水に濡れても大丈夫な製品やお風呂で使用できる製品があります。

しかし、水に濡れても大丈夫な製品であっても、水没させてはいけない製品があります。

そこで、その製品のIPコードを確認することで防塵・防水性能を把握し、健康器具やボディケア製品を安全に使用できるようになります。

ぜひ、購入する健康器具やボディケア製品のIPコードを確認し、どのような環境で使用できるのか把握しておきましょう。

  • IPコードを確認するメリット

・電気機械器具がどのような防塵。防水性能を有しているのか確認できる

・健康器具やボディケア製品を安全に使用できる

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